クロスバイクの盗難を防ぐためには、頑丈な鍵を選び、正しい方法で施錠することが非常に重要ですが、それと同じくらい大切なのが「どこに駐輪するか」という場所選びです。どんなに強固な鍵をかけていても、盗難リスクの高い場所に長時間停めていては、窃盗犯に狙われる可能性が高まってしまいます。では、どのような場所が危険で、どのような場所を選べば比較的安全なのでしょうか。まず、避けるべき駐輪場所の代表例は、「人通りが少なく、暗い場所」です。路地裏や建物の陰、夜間に照明が少ない場所などは、窃盗犯が人目を気にせず作業できるため、格好のターゲットとなります。たとえ短時間であっても、こうした場所への駐輪は極力避けるべきです。次に、「長時間駐輪が常態化している場所」も危険です。毎日同じ場所に同じ時間帯に停めていると、窃盗犯に目を付けられ、下見をされた上で計画的に盗まれるリスクが高まります。自宅マンションの駐輪場なども油断は禁物です。不特定多数の人が出入りできる構造の場合は特に注意が必要です。「管理が行き届いていない駐輪場」も要注意です。放置自転車が多かったり、照明が切れていたりするような場所は、管理者の目が届きにくく、盗難が発生しやすい環境と言えます。路上駐輪は、盗難のリスクが高いだけでなく、通行の妨げになったり、撤去されたりする可能性もあるため、絶対にやめましょう。では、どのような場所が比較的安全なのでしょうか。まず、「人通りが多く、明るく見通しの良い場所」が挙げられます。常に人の目がある場所では、窃اٹ犯も犯行をためらいます。防犯カメラが設置されている場所であれば、さらに抑止効果が期待できます。「管理人が常駐している有料駐輪場」や、「警備員が巡回している施設の駐輪スペース」なども、比較的安全性が高いと言えるでしょう。可能であれば、屋内駐輪場を選ぶのが最も理想的です。自宅での保管も、玄関の中や室内に入れるのが最も安全ですが、難しい場合は、駐輪場の中でもなるべく人目につきやすく、防犯カメラの死角にならない場所を選び、複数の鍵で厳重に施錠することが重要です。駐輪場所選びに少し気を配るだけで、盗難リスクを大きく減らすことができます。