スマートキー玄関は便利な反面、リレーアタックなどの新たな脅威にもさらされています。しかし、いくつかの対策を講じることで、そのセキュリティレベルを高めることが可能です。ここでは、自分でできるスマートキー玄関の防犯対策についてご紹介します。まず最も基本的な対策は、スマートキー(認証デバイス)の保管場所を見直すことです。リレーアタックは、家の中にあるスマートキーの微弱な電波を屋外から傍受しようとします。そのため、スマートキーを玄関の近くや窓際、あるいは電波が漏れやすい壁際に置くのは避けましょう。理想的なのは、家の中心部や、玄関からできるだけ離れた場所に保管することです。さらに効果的なのが、スマートキーを電波遮断機能のある専用のポーチやケースに入れて保管する方法です。これらは、内部に特殊な素材が使われており、スマートキーが発する電波を外部に漏らさないように遮断してくれます。金属製の缶(お菓子の缶など)でも、ある程度の電波遮断効果が期待できると言われています。就寝時や長期間家を空ける際には、こうした対策を徹底すると良いでしょう。また、スマートキーシステムによっては、電波の発信を一時的に停止する「スリープモード」や「節電モード」が搭載されているものがあります。在宅中や就寝中など、スマートキーのハンズフリー機能が不要な時間帯には、このモードを活用することで、リレーアタックのリスクを大幅に低減できます。取扱説明書を確認し、そのような機能があれば積極的に利用しましょう。物理的な防犯対策との併用も非常に有効です。スマートキー玄関であっても、補助錠(もう一つの鍵)を取り付けたり、防犯カメラやセンサーライトを設置したりすることで、侵入犯に対する抑止効果を高めることができます。特に、玄関周りの見通しを良くし、侵入者が隠れる場所をなくすことも重要です。さらに、スマートキー玄関のソフトウェアやファームウェアを常に最新の状態に保つことも忘れてはいけません。メーカーは、新たな脅威に対応するために、セキュリティアップデートを提供している場合があります。定期的にメーカーのウェブサイトなどを確認し、必要に応じてアップデートを行いましょう。
スマートキー玄関の防犯対策!自分でできること